〜Dazzle誕生 まで〜
「残念ながら、悪性リンパ腫です」
2012年の夏の終わり、突然のお医者様からの宣告でした。
治療法は抗がん剤しかない…
病気そのものに加えて治療の副作用に伴う脱毛という現実が、とても辛くのしかかってきました。
それでも今はおしゃれなファッションウィッグがたくさんある!
そう思いながら私なりにウィッグライフを楽しんでいたのです。
めでたく無事に治療も終え大好きなファッションのことを考える余裕も出てきた頃、それまで使っていたファッションウィッグに少しずつ違和感を感じ始めていたのです。
額を出すスタイルがしたい、分け目だって好きに変えたい…ても医療用ウィッグは高いし…
そんな時に、ウィッグについていろいろ調べ模索してる中で、海外では当たり前のように販売され愛用されているレースウィッグ、フロントレースウィッグと言うものの存在を知ったんです。
これなら自然に前髪だって上げられる!
もっとアレンジを楽しめる!
騙されたと思って一度試してみよう!
そして初めて手にした、フロントレースウィッグ。
実際にかぶってみたときの感動と言ったら、本当に今でも忘れません。
と同時に日本での認知度がとても低いこと、さらに扱ってるお店もすごく少ない現実、それが残念でなりませんでした。
レースウィッグの存在を知っているだけでもヘアスタイルのおしゃれを楽しむ幅が広がる!
今までウィッグに短い前髪はつきものという暗黙の了解が覆せる。
こんな素敵なこと、自分ひとりだけで楽しむなんて勿体ない!!
そう思ったときからすでに私の心の中で、「Lace wig Dazzle」の立ち上げが始まりました。
抗がん剤や脱毛症など何らかの事情でヘアスタイルに制限を強いいられてる方たちに、新たなウィッグスタイルをご提案できればと思っています。
私自身、抗がん剤によって髪の毛一本さえもない状態を経験しました。
毎日ウィッグをして送る生活を3年ほど経験しています。
こういった経緯から、医療用ウィッグとしてお求めの方には特に経験から基づいた適切なアドバイスができるかと思います。
どんな小さなことでもご質問、ご相談などございましたらお気軽にお問い合わせください。
ーー最後にーー
お店の名前にもなっている「Dazzle」には、“輝き”という意味があります。
全ての女性にはオシャレを楽しむ権利がある、自由がある。
Dazzleウィッグによってますます美しく輝ければという想いと共に、
病気や何らかの事情でヘスタイルのお洒落を制限されてる方にも、
希望を失わず輝き続けて欲しいという願いが込められています。
2014年1月
Lace Wig Dazzle 店長 吉永